私たち起業家がしなくてはならないことは
お客さんを本当の意味で幸せにすることなんです。

では、本当の意味で幸せにするには何が必要かというと、

 

お客さんがほしいと思っているものではなく、
お客さんにとって本当に必要なものを提供すること

 

これに尽きます。

 

たとえばあなたが今、腹痛だったとしましょう。

 

そしたらこう思うはずです
「腹痛を治したい」
つまり、今腹痛を治す商品が欲しいと思っているわけです。

 

ここでほとんどの業者は、その欲求通りの商品を作り、提供します。
欲しいと思っているものを売るのが一番簡単ですからね。

 

でも、それって本当にお客さんのためになるのでしょうか?
私は、今腹痛を治すことよりも、
腹痛にならない身体を手に入れることのほうが重要だし、本当に必要なものだと思うんです。

 

その場しのぎで腹痛を治せても、次腹痛になったら、
またその商品に頼らなくてはならないですよね?

でも、腹痛にならない身体を手に入れることができれば、
二度と腹痛で悩むことはなくなります。

結果的に、どちらがお客さんのためになるでしょうか?

 

ただ、お客さんにとって本当に必要なものを
気付かせることは容易ではありません。

つまり、売りにくいのです。

 

だから、美容、健康、恋愛、語学、ビジネス・・・
ほとんど全ての分野の業者は、本当にお客さんのためになるものではなく、
より多くのお客さんが買ってくれるものを提供することばかり考えています。

 

その典型的な例が

・このツールを設置するだけで今すぐ儲かります!
・1日1回、塗るだけで10歳若いお肌に!
・着るだけでみるみる痩せるTシャツ
・聞き流すだけでネイティブな英語が話せるようになります!

といったものです。

 

こういうのは非常に売りやすいです。
でも、お客さんのためにはなりません。

 

ビジネスにおける利益というのは、
結果的にお客さんに与えた満足度とイコールでなければなりません。

 

つまり、お客さんのためにならないものを、
ためになると錯覚させて奪って稼いだお金は、
ビジネスとしての利益には入らないし、
ただの合法的搾取でしかないのです。

 

本当のビジネスとは、お客さんの望み通りのものを与えることではなく、
お客さんにとって本当に必要なものが何かということを教育し、
理解していただき、それを欲しいと思ってもらって買ってもらうことです。

私は、そういうビジネスをしていきたいと思っています。

そして、起業家に必要なのは、

1.本当の意味でお客さんが幸せになれる商品が何なのかということを理解する能力
2.そしてそういう商品を作る能力、
3.さらにそういう商品こそ自分に必要だと気づかせられるように教育し、販売できる能力

だと思っています。